ポルシェ ボクスター,ケイマンの魅力を探る。楽しさはここにあった!

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自動車

あなたはどんなスポーツカーがお好きですか?有り余るパワーをねじ伏せたり、ドリフトやサイドターンなど車を振り回して遊んだりする…それもまた楽しいものです。

ですが、ボクスターやケイマンはそのような方向性の楽しみ方とは少し違ったところにいるクルマです。

-りき-
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今回は僕が一番好きな車についてのお話し

ミッドシップならではの研ぎ澄まされた走り
そして快適性,実用性を高次元で両立しているスポーツカー

今回はそんなポルシェの深い魅力に迫っていきたいと思うよ!

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最高のバランスと五感に訴える走り

理想的なボディバランスが生み出す運動性能

ボクスター/ケイマンはエンジンを車体中央に搭載するMR(ミッドシップ)レイアウトを採用しているため、車体の重量バランスにとても優れています。

わずかに後軸側に寄ったMRの前後バランスは、加速するうえでのトラクション性能の高さブレーキング時の車両安定性に特筆すべきものがあります。

重量物が車体中央に集中しているので、コーナリング性能としても一番有利な構造で、水すましのようにカーブを駆け抜けていきます。

元々ポルシェが持つシャシーの完成度、剛性の高さと相まって、まさにスポーツカーとして理想的なボディを持って生まれてきた車といえるでしょう。

またポルシェは走りにこだわり続けているブランドだけあって、どのモデルをとってもボディにかなりの剛性感があります。それは乗り込む際にドアを開け閉めしたときの感触や、街中での繊細なステアリング操作に対するリニアな反応などに表れています。

見えない所にコストがかけられている

ポルシェのスポーツカーはとてもダイレクト感のある操作フィールに定評があります。それを実現しながら市販車として売り出していくには、想像以上に大変なものです。

例えばエンジンやミッション等のマウントブッシュに剛性の高いものを用いると、キャビン内に振動が伝わりやすくなり、各種内装パーツのビビり音など顧客クレームのリスクが高まります。

そのためポルシェの内装にはパーツ同士の接合部には共振防止のための薄いゴム板が随所に見られます。また4気筒となった718Cayman/Boxsterにはそのエンジンの振動の大きさゆえに、エンジンカバーにとても重たい防振材(ウェイト)が使われています。

高性能&高級スポーツカーとしてかなり気を遣っているということですね。

そして一番驚くべきはその下回りです。普段、自動車を下から覗くことはほとんどありませんが、ポルシェの作るクルマを下から見てみると、まるでレーシングカーのような無駄のない作りをしていることに気づくでしょう。

ポルシェ 981ボクスターの下回り

足回りのアルミパーツは強度を確保しながら肉抜きによって削ぎ落され、軽量化の努力が見られます。フロントサスペンションアームには整流板が取り付けられ、ブレーキを冷やす風の流れを作り出す工夫もなされています。

また底面はカバーによってフラットに覆われることで空気の流速を高め、高速走行時の安定性に寄与しています。

-りき-
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普段見えない所がしっかりと作られているのは
ハンドルを握るオーナーとしても嬉しいことですね!

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水平対向6気筒の素晴らしいサウンド

スポーツカーを楽しむうえでの大きな要素として、エンジンやマフラーのサウンドは大切でしょう。

現行モデルの718は4気筒が標準となってしまいましたが、それ以前の981型などは意外にも世界的に珍しい、水平対向6気筒エンジンを搭載しています。この6気筒エンジンは、完全バランスといわれ、エンジンの回転に伴う振動が理論的に発生しない構造となっています。

そのため非常に回転フィールが滑らかで、音もきれいに吹けあがる整ったサウンドになりやすいのが特徴です。ちなみに直列6気筒エンジンや℣型12気筒エンジンも完全バランスといわれていますが、いずれも非常に素晴らしいサウンドを奏でるエンジンといわれていますよね。

-りき-
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ポルシェのフラット6エンジンは

音も回転フィールも一級品ですよ!!

スポーツカーエンジンを回して楽しむことも多いでしょうから、回転バランスに優れたエンジンはとっても気持ちよく、合理的なパワートレインと言えます。

加えて言うならば、981世代までのボクスター/ケイマンは自然吸気エンジン(NA)であることが大きな価値を持っています。

この先販売されるであろうハイパフォーマンス、スポーツカーはターボエンジン搭載がほとんどとなるでしょう。

6気筒以上の多気筒自然吸気エンジンは生き残りが難しいと思っています。年々厳しくなる環境や騒音の規制、燃費の問題から仕方のないことではありますが…

もちろんターボエンジンにも良いところはあります。とはいえスポーツカーを五感で楽しむのであれば、心地良い吸気音、乾いたサウンドを聴きながら、レスポンスのよいNAエンジンを味わいたいと思うものです。

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まとめ-ポルシェのMRスポーツカー

いかがだったでしょうか。本記事で触れたことももちろんですし、あえて触れてこなかったデザインに関しても、特に981世代からはかなり洗練され、格好良いデザインになっているのではないかと思います。

ポルシェには911という、ブランドを代表するリアエンジン(RR)レイアウトの車がありますが、実は本当のトップモデルはカレラGTや918スパイダーなど、ミッドシップモデルとなっています。

特に日本の道は速度レンジが低いですから、911より基本的にパワーは劣るものの車体が軽く、素性の良いシャシーを持つMRレイアウトのボクスター/ケイマンのほうがより楽しめるのではないかと思います。

価格もポルシェの中では比較的リーズナブルで、中身からすればコストパフォーマンスは高いと言えるでしょう。決して”ポルシェの中では安いから”といった理由で選ばれるような、軟弱なクルマではありません。

ぜひ一度、ポルシェのミッドシップを味わってみてはいかがでしょうか。

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