ついに車を売る段階まで来ました!(記事一気書きしてるので指が疲れてきた)
一括査定の鬼電に耐え、査定士と戦い、いろいろと勉強させてもらいました!
あらすじ:いろんな車試乗した→ほしい車見つけた→買う前に売らないと!
前回の購入編では特に触れていなかったのだが、何度かディーラーにお邪魔した際、実は買い替え予定のフィットを下取り査定してもらっていた。
しかしその価格が安すぎてびっくり!!
2015年式フィットHV/黒/2万キロ/ディーラー記録簿ありで50後半。
こんな安いんじゃ売れねえよ!!ということになりまして、ガチの相場を確認することに。
そして使ったのが一括査定。インターネットで手軽に申し込めるのがいい。
申し込みから着電までのスピードたるや明らかに自動化されたシステムだろうが(オペレータは人間)初見にはなかなか衝撃的だと思う。何しろ間髪入れずにかかってくるのだから。笑
そして一件目が終わったら次、終わったらまた、かかってくる。不祥事を起こしてネット炎上した会社の事務所にいるのか?と勘違いしそうになるから困る。
..冗談はさておいて、とにかくそれだけ一気にアポがとれるのだからこんな効率的なことはない、と僕は思ったりする。
自宅に来てくれるのは楽だしね。
え?営業が家まで来るのも嫌だ?
それも分かる!笑 でも行く方が面倒くさい!!出張査定も無料ですし。笑
電話がかかってきた数は覚えていないが、実際に査定してもらったのは5社ほどだったと思う。
査定業者のヒミツ
ここまで見てくださっている心優しい方のためにも、そろそろ少しはためになる情報を投下したい。
幸い5人の査定士の中に、20セルシオ フルスト仕様にお乗りのただのヤンキーイケてるお兄さんがいらっしゃったので、その方にいろんなお話を聞くことができた。
あまり言うとあれなので伏せるが、どっかの刑事みたいな珍しい名字の営業さんだった。(多分伝わってない)
本題に移るが、まず買い取りのキホンとして、以下を挙げる。
よほど趣味性の高い車でもない限り、どこの会社でも出せる査定額の上限は微差であるということ。
なぜならどの買取業者も見ている場所は同じだからだ。そう、業者オークションの相場である。
ご存じの方もいると思うが、法人のみが登録できる,つまり業者間の自動車オークションが存在する。
例えばUSS。名古屋、東京など全国に19の拠点がある。
自社で売ることができれば一番儲けになる。しかし必ず売れるとは限らない。数ヵ月も売れないと基本的に価値が目減りしてしまうためそれは避けたい。
そのため一定期間売れなかった場合業オクに流す可能性を考え、そこで損失が出ないようリスク管理をしているのだ。
どこの業者も見ているところは同じなので、査定額のポテンシャルはほとんど変わらない
売り手側が詰めよればだいたいどこも同じ金額を出してくる
お客さん(売り手側)のほうは”少しでも高く”売りたいと思っている。
当然買い手側も考えは同じで”少しでも安く”だ。
とはいえ安く買いたいがあまり、ライバルにほんの少しの査定額の差で取り逃がしてしまうのは機会損失になる。
クルマを買い取って販売すれば、一台当たりの利益は数十万円にはなるからだ。
あちらの立場で考えれば戦略は2つ。
1.ライバルが来る前に買い取ってしまうか、2.もしくはライバルを諦めさせるか、だ。
まず1についてだが、こちらは簡単な話。邪魔者が査定しに来る前に決着をつけてしまおうということだ。
売り手側の希望額を聞いて、余裕があれば適当な額を、それで渋るようであれば限界近くまで攻める。
一括査定を申し込んだ売り手としては査定額の比較を望んでいるだろう。しかし仮に想像を超える査定額を提示されれば、そこで決まることもある。
“今ここで決めていただけるならこの額で!!”という営業必殺トークも加ればなおさら。
ここで成約すれば一社目の業者は見事勝ち逃げというわけだ。
次に2.ライバルを諦めさせるにはどうすればよいのか、という話。
あくまで僕が聞いた話で一例に過ぎないが、査定士は自分のあとに後発組が来ることが分かると、本部と整合を取らず*に限界以上の額を売り手に吐き捨てて退散することがある。
*査定士は買い取り額を攻められたとき、本部とコンタクトを取って購入額を検討している。
一括査定を申し込んだ方は経験されているかもしれないが、営業マンはたびたび後発組の有無を尋ねてくる。
ここで決められないと自分の査定額を引き合いに交渉することになるであろう後発組が有利になるからだ。
売り手側が一社目の査定に満足しつつも比較欲求を捨てられず、念のためもう少し聞いてみるか…という心意気で流れたとすれば、二社目が[一社目提示額+α]の微差で買い取ってしまうことは想像に容易いと思う。
当然この微差は大差の利益となって現れる。避けたいのは当然だ。
だから相場限界を超えるリスクの高いところまで査定額を提示して、後発組を諦めさせる。
お客さんは最初にもらった数字を信じているから、後発組はなにもできないのだ。まさか「そんな提示額ウソですよ。うちに売ってくださいよ」と言うわけにもいくまい。
売り手側もその数字からさらに吹っ掛けて後発に提示することがあるらしい。ありえない査定額を出してくるお客さんがときどきいるらしく、さすがにすぐ気づくそうだ。笑
後発があきらめれば、一周回ってきて先発側にコンタクトを取る状況となる。
この段階では心理的に売り手が不利となっている。
あとはあの手この手を使って最初の査定額を帳消しにして契約、という流れだ。簡単でしょう?
なかなか黒いお話で聞いたときは驚きましたw
ブラフのかけ合いってかんじでしょうか。
まぁあくまで一例ですけどね。でもそのセルシオイケイケ査定士は他の査定士の名前や特徴など把握しており、そのうえでの発言なので信ぴょう性は高いと思います。
査定時に修復歴の有無を簡易確認する作業としてウェザーストリップの付け根を見る作業があるのだが、イケイケ営業の前に来た人はその被せ方をよく間違うらしい。それで雨漏りの原因になるとか。実際リアハッチの箇所におかしなところがあった。笑
少々話は変わるが、日本車(特にトヨタ)は海外需要が豊富だ。貿易車両といって、距離を走っている個体や需要の多い車は海外に流すことがある。運送費を加味してもそちらのほうが儲かるらしい。
これについても、”うちの会社は海外にも流通ルートがあるので他より高く買えるんです。貿易であればここまで出せます”とか言って強みアピールしていた査定士がいた。
どう考えても程度のいいフィットHVを貿易に出すことはしないだろう。
他にも、今ちょうどこの車を欲しい人がいるから…とか、すぐに手放してくれないと相場が下がるので…などというトークも売り手を急かす手段として使われているらしい。
そんなものは100%ウソである、とまでは言わないが、急かされても焦らず冷静に判断するようにしたい。
結局フィットはどうしたのって?
そのイケてる査定士にお譲りしました。いろいろと勉強になったのでね!笑
各査定士に限界あたりまで攻めたつもりですが、やはりどこの業者も提示額は微差でしたね。
ちなみに売却額はディーラー下取りの+30万円以上でした^^;
ちなみに高く買い取って数か月売れず、会社に損失を出したらその営業マンの給与から補填されるらしいです。
イケてる兄さんは3か月前ベンツで失敗してその月は給与がなかったと言っていました笑
売却に関してはぎりぎりまで頑張ってもらえたので悔いはないかなと。
つづく(続編執筆中!)
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