ハイオクってちょっと高いし、普通に走る分にはレギュラーでも大丈夫なんじゃないの?
そう思われる方もいるかもしれません。結論から言えば、ハイオク車にレギュラーを入れると
- パワーが落ち燃費が悪化する。
- エンジンに負担がかかり、車によっては壊れることもある。
しかし一方で、レギュラーガソリンを入れて問題なく長期間乗られている方がいるのも事実です。
・壊れるクルマと壊れないクルマ、その違いは?
・なぜパワーや燃費が落ちてしまうのか
以下で詳しく解説します!
“ハイオク仕様車”と”ハイオク指定車”がある
レギュラーを入れると特に危険な車、それはハイオクを”指定”されている車です。
ハイオク指定車は、高性能スポーツカー*や高回転型エンジンを搭載する車*に見られます。(*日産GT-Rやホンダの高回転型V-TEC, トヨタの2ZZ搭載車など。ちなみにマツダのロータリーエンジンはノッキングに強い)
それ以外の多くのハイオク車は、いわゆるハイオク”仕様“であり、ハイオクが一時的に入手できない場合、レギュラーにも対応できる、ということになっています。
たいてい車の説明書には、「レギュラーガソリンを使用する場合はエンジンの回転を高めたりアクセルを全開にしないでください」といった記載があります。
これは、レギュラーを使用することによって発生する、“ノッキング”という怖い現象を避けるための運転方法で、特にアクセル開度については気を付けたほうが良いでしょう。
ノッキングとは、エンジン故障の原因となる異常燃焼のこと。レギュラーとハイオクの違い=オクタン価の違い, によって生じる.
ノッキングについてもう少し詳しく知りたい方はこちらをどうぞ!
レギュラーガソリンとパワーダウンの関係
レギュラーガソリンの使用によって発生するノッキングを抑え込もうと、車のECU(頭脳)はいろいろな制御を行います。それによってパワーや燃費が犠牲になってしまいます。
ノッキングを防ぐための制御:
- 1. 燃料噴射量を多くする
燃費が悪化するのは、ノッキングを防ぐために、たくさん燃料を噴射するため。
- 2. 点火時期を遅くする
パワーダウンするのはECUがノッキングを検知し点火時期を遅角するため。
- 3. 燃焼室圧力を下げる
電子スロットルを制御し、アクセル開度を少なくする車もあります。当然パワーダウンにつながります。
まとめー壊れることはまれです
レギュラーガソリンが使われた時でも、クルマを壊さないために、ECUコンピュータが制御するため、普通に走る分にはそう壊れることはないでしょう。ただ、点火時期の遅角によって、燃焼が十分に行われず、煤によってエンジン内部が汚れやすくなることもあるので、長く大切に乗りたい方にはおすすめできません。
加えて制御によって落ちるパワーと燃費を考えると、レギュラーガソリンを入れても大きな節約に繋がるかは疑問です。特別な事情がない限りはおとなしく指定燃料を入れるのが無難でしょう。
以上、参考になれば幸いです!
なにかと議論されがちな欧州車のハイオク事情について簡単にまとめました。
ベンツやBMWなど欧州の車は、日本で売られているガソリンと種類が違います。ですが日本で乗る場合ほとんどはハイオクを100%入れる必要はありません。
輸入車のハイオク事情について知りたい方はこちらをどうぞ!
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