ガソリンもっと安くならないかなあー、とか思うことありませんか?
..ありますよね?
2021年現在、レギュラーガソリン価格はだいたい130円ほどでしょうか?
ただでさえ車は金食い虫なもの。
“維持費”という言葉があるように、ただ自動車を所有しているだけで国にお金を持っていかれ、しかもその税金の種類は多岐にわたります。
そして有名な自動車税や重量税に隠れて意外に多くの税がかけられているのが、今回紹介する”ガソリン税”。
その名の通り、車の走行に必要な燃料であるガソリン価格に乗せられる税金です。
日本のガソリン税の歴史はけっこう黒い
今回はそんなガソリンにかかる税金について、簡単にお勉強していきましょう。
ガソリン関連税
時々物議を醸しだしているこの”ガソリン関連税”。
車をお持ちの皆さん、あなたの街のガソリン価格はどれくらいでしょうか?
もちろん時期に左右されますし、内陸か海沿いかによっても異なりますが、2021年時点だと140円/1Lくらいしてますよね。
しかしこのガソリン価格、実は非常に多くの税金がかけられています。その数なんと5種類。こちらになります。
- ガソリン税(揮発油税+地方揮発油税)
- 石油製品関税
- 石油石炭税
- 地球温暖化対策のための税(環境税)
- 消費税
では、一つずつ解説しましょう。
ガソリン税(揮発油税+地方揮発油税)
まずは1番、揮発油税と地方揮発油税(ガソリン税)についてです。
こちら強烈です。
なんとお値段53.8円(揮発油税48.6円+地方揮発油税5.2円)
いや高けぇよ..
そして税金の目的はこちら
目的(改定前):道路整備のための財源として使用される目的で設定
たしかに道路の整備、補修にはお金が必要です。それらの費用を道路を使っている人たちで出し合ってくれ、というのも納得するところでしょう。
しかしながらそんな話、もう今から10年以上前に撤回されました。
なかなかにひどい話ですよ。笑
ではガソリン税の歴史について少しお話ししましょう。
道路整備の財源として徴収されるようになったガソリン税ですが、1954年の税制開始当時は13円/Lの徴収から始まり、それから1964年までの10年間で28円まで値上げされました。この28円が本則税率として今でも残っています。
しかしながら1974年、さらなる道路整備のために暫定税率という期限付き税率が追加で設定。あくまで一時的な財源確保として、28円ほどだったガソリン税が約54円にまで引き上げられました。
期限付きとはいったものの、結果的にはそんなことは嘘みたいなものでした。期日が近づくとやっぱり延長します!延長しますの繰り返し。
そして同じ税率のまま現在に至るということです。
ただ一度だけ暫定税率が廃止されたことがあります。それが2008年、設定された期日を迎えて延長することなく消え去りました。
実際これによりガソリン価格は大きく下がりました。一瞬だけ。笑
たった数か月の儚い命でした。その後すぐに同じ税率の別案が発足しやがったのです。
それにより結局何が変わったかというと、あんしんあんぜんの高税率復活と財源の一般化です。
つまるところ”道路整備のための財源として使用される”というこれまでの決まりは壊され、何にでも使ってOKよーということに。
なんじゃそりゃあ……??
ついでに消費税10%も乗っかりやがるので実際のガソリン税は約59円になります。。
もし誰かが”ガソリン税やめます!”と言ったら??140円のガソリンが一気に81円!!
ドライブ好きにとってはドリームワールドの到来ですよ!!
まあそんなことありえないだろうけどねー
そんなこと分かっておりますとも……
それにしても、これまで期限付きの高税率制度を何度も延長しておいて、やっと終わったかと思ったらさらにタチの悪い税制度を被せてくるこの国。。
ちょっとかなりうざいよね
ちなみにですが沖縄県では”沖縄の復帰に伴う特別措置に関する法律”によりガソリン税が7円減税されているんです。
ただ”沖縄県石油価格調整税条例”によって1.5円徴収されているので、最終的に1Lあたり5.5円の減税となりますね。沖縄県のガソリンが比較的安いのはこれが理由です。
..ちょっとだけイイ話で和んだところで次、いきましょう。
石油製品関税
次に石油製品関税。
こちらは名前通り、ガソリンに限らず灯油などの石油製品を輸入する際にかかる税金です。
ガソリンは揮発油のため1Lあたり3円ほどの課税になっています。
そっかあー。関税かあー..
石油石炭税
その次は石油石炭税。もはやなんでもありって感じですが、とりあえず話を進めましょう。
税金の目的は国税庁曰く”地球温暖化対策のための石油石炭税”とのこと。
なんで温暖化を守るためにお前らが儲けるねん。お前は地球の所有者か
まぁーとりあえずむかつきますよね。
ちなみにこちらの税金も特例が設けられ、平成24年10月1日から暫定税率を設定。
平成26年、28年と税率が少しずつ上がっており、現在2.8円/Lの課税となっています。
環境税
そして環境税。目的は名前の通り。
石油石炭税の上乗せというイメージですね。もはやなんでもありですよ。(2回目)
こちらも平成23年から徴収されており、2011年:0.25円、2013年:0.50円、2015年:0.76円と上昇してきています。
他のものに比べれば影響は少ないとはいえ、存在自体に疑問符ですね。
消費税
最後にみんな大好きなこちら、消費税になります。
これに関しては税率がどんどん上昇しているのはもうみなさんご存じですよね。
全ての人間の生活に影響を及ぼす税ですから、注目度も高くなりますよね。
環境負荷削減とか言いつつ金だけとってPRされてない上記の税金とは違って。。
当然ガソリンにも消費税がかかっています。
しかも上記のガソリン税等を含めたガソリン価格に対して、10%の消費税率がかけられています。
これがけっこう問題になっていて、今でも度々問題提起されているようですが、一向に是正される気配を見せません。。残念。
まとめ
今回むかつくとかばっかり言ってた気がしますね。
だけどこういう感情も大切だと思うんです。日本人に不足しているものとして。
だって彼らは無関心ですから。
この記事でなにが言いたかったかというと
ガソリン税、なくなってくれ!!!!!
コメント